こんにちは~。
スタイルアップの馬場です。
先日、東京にて「第36回住まいのリフォームコンクール」の表彰式および作品発表会にお招きいただきました。
主催は(公)住宅リフォーム・紛争処理支援センター、後援は国交省や住宅金融支援機構、都市再生機構などなど。
約400点の応募のなかで、特別賞とまではいきませんでしたが、
優秀賞22点の中に入れたことは、本当にうれしいです(*^_^*)
ちょうど築20年で、物理的なメンテナンスが必要な時期。
また、それだけでなく、
実は住む人の価値観がずいぶん変わり、くらし方も変化していました。
そこで、このチャンスを生かし、
「自分らしいくらし方を表現しよう!リフォームすることを楽しもう!」
そんな思いでスタートしました。
私の中では、物理的な変化(使い勝手などをよくする増改築など)は、リフォームだと思っているのですが、
それを含めた用途変更やくらし方を変える空間の変化は、リノベーションだと思っています。
今回のコンクールでは、「コンバージョン」という部門があり、リノベーションにあたるかと思います。
具体的には「住宅から非住宅へ」または「非住宅から住宅へ」と変化したものです。
表彰式後の作品発表は、とても興味深かったです。
・ありがちなマンションの間取りをすべて取っ払って、可動家具によって今後のくらしの変更に対応した間取りにしたり
・高齢化にともなう様々な問題(目・耳・脚の衰え、夜間のトイレ、ヒートショックなど)を断熱改修やゾーニングの変更で解決したり
・空き家となっていた工場が、アトリエ・教室兼住宅として生まれ変わり、高い価値を取り戻して地域のシンボルとなったり
・元社宅だったものが、商業施設や教育施設へと用途変更しながら、地域コミュニティの中核になったり
いずれの作品も、「住まうこと」をとても深く考えたものでした。
その土地で、QOL(クオリティオブライフ)を維持・向上させ、地域とつながりながら、終わりを迎えていく。
そういうことなのかなと。
一番大事なのは、住み手がこれからどうなっていきたいのか、なのだと思います。
ますます進む空き家化、少子高齢化、ライフスタイルの多様化の時代。
今後の建築の在り方においても、とても参考になりました。
ちなみに、私のところは、実は、
間取りは変わっていません。
変わっていないけれど、
訪問者の方からは、「床までやったの?」と大々的リフォームを思わせているようです。
それは、私の空間への意識が変わり、使い方を変えようとした結果だと思います。
これまでは当たり前ですが、個人住宅だから完全プライベート空間。見られることを意識せず、思いのままに、好きなものを好きなように配置していました。
でも、今回のリフォームを機に、LDKはセミパブリック空間として使おう!
ということで、住む人も気持ちよく! お客様も気持ちよく!
を合言葉に、ものの持ち方(要・不要)や、ものの見え方・見せ方に注意しました。また機能性のある建材も試してみたかったことのひとつ。
階段の吹き抜け空間は、玄関ポーチの窓から見えるので、ちょっとした見せ場でもありつつ、
構造用合板を使ったので(大工さんの安全への配慮が大きかった)、結果、耐震壁にもなっているのではないかと思います。
今回のリフォームは、私にとってはリノベーションで、
これからのくらしを見直すよいきっかけになりました。
リフォーム、リノベーションは、生き方やくらし方をリセットするチャンスであり、わくわくするチャレンジでもあります。
意識次第で、大切なこと(もの)に気づきます。
色々なものを自然と手放すことができたし、散らかる場所が減り掃除も楽になりました。
今回のコンクール、幸運であるとともに、家族や関わっていただいた方みなさんのおかげです。
本当にありがとうございました。
また、火曜日は「おうちのことを語ろうの日」として、
ホームオフィス&サロンをオープンしています。
インテリアや空間づくりのお話、ものの持ち方など、
色々おはなししながら、住まいの相談になればと思います。
私のゆるゆる加減も感じていただけるのではないかと思います(#^^#)
もちろんそれ以外の日もぜひお越しくださいませ(*^-^*)