「値がつかない」という、お店の人の返事が、決め手になりました。
階段下の押入れに、20年近く眠っていたオーディオセット。
持ち主様が、若い頃愛用していたものですが、新築に引っ越してからは、置き場所が与えられなかったようです(>_<)
20年近くの歳月で、その方のライフスタイルも変わり、今はスマホやタブレットで、ちょい見、ちょい聞き。じっくり、ゆっくり、音を楽しむ状態ではないようです。
そんな存在さえ忘れ去られていたオーディオセットに、注目が集まったのは、家全体の収納スペースが、足りなくなってきたからです。
アレがなければ、扇風機やファンヒーターが入るのに…という家族の声。
持ち主様も、その声にようやく自分の暮らしぶりを見直したようで、しぶしぶ手放そうとかなと思ったみたいです。
とはいえ、いきなり粗大ごみ?そんな…という思いは誰しもあるもの。一応それなりのお金を出しているのですから。
ということで、出張買取のリサイクルショップへ問い合わせてみると、「その型番の品は、値段が出ていませんね~」とパソコンの検索結果を即答。
つまり、引き取れないということ。
これを聞き、持ち主様、きっぱりと捨てる決断をしました。
このオーディオセット、本当に残念な終わり方になりました。
奥にしまいこんでいたばかりに、
・忘れ去られ
・簡単に出し入れできないので、放置され
・使われることも、目に触れることもなかった
という結果になりました。
もっと早く、押入れの中を見直していたら、このオーディオセットは、誰かに求められたかもしれない。
また、持ち主様のライフスタイルの変化を、持ち主様自身が認識できたかもしれない。
いずれにしても、持ち物の見直しは大切です。
持ち物を見直すことで、暮らしを見直すことになり、
くらしを見直すと、持ち物を見直すことになるのです。
そして思い入れがあるものほど、自分では決断できず後回しになりがち。
そんな時は、第3者のアドバイスが、その後の決断へと向かわせることもあります。
そして、決断後は、早く家の中から撤去すること。手放すと決めたものは、あちこちに置かず、まとめて、じゃまにならないところへ一時置き。
粗大ゴミの日まで、しっかり気持ちを整理し、納得してお別れできるように。
それも大切な時間です。
今年は、かたづけに取り組むとよい年なので、残りの半年も、少しずつお家の中を見直すといいですよ。
思い入れがあり、なかなか手がつけられないものは、その思いや歴史を話すことで、整理されていきます。
見直ししても、なかなかかたづかない方、お気軽にお問い合わせください。ひとりじゃできないことも、一緒だと、進んで行きます。
これからのよりよいくらしのために、悔いのないお別れをしていきましょう。